北京地下鉄15号線の「後沙峪駅」のホームには、乗客の思いを届けるポストが設置されている。今年の春節(旧正月。今年は1月31日)に帰省できない乗客は、駅が無料で提供するはがきにメッセージを書き、実家に送ることができる。北京青年報が伝えた。
多くの乗客が帰省する中、一部の人はさまざまな理由により帰省できず北京に残る。同駅はこれらの乗客のことを考え、旧暦12月23日(今年は1月23日)の「小年」から旧暦1月15日(今年は2月14日)毎日午前10時から午後3時にかけ、ホームで乗客にはがきを配布する。乗客はその場ではがきを書き、「思念ポスト」に投函できる。
北京地下鉄は定期的にはがきを目的地の住所に送り、遠く離れた北京からのお祝いメッセージを実家に届ける。はがきの種類についても一工夫されている。今回の活動の主な対象は、春節に帰省できない乗客であるため、スタッフははがき購入の際に都市をテーマとした、北京の特色あるはがきを選択した。他にも上海市・杭州市・南京市などの都市をテーマとしたはがきもある。これは乗客がはがきを選択する際に自分の故郷を目にし、親しみを覚えるようにとの配慮だ。
スタッフは、「同活動の参加人数に応じて郵送の時期を決めるが、少なくとも3日に1回は郵送する。参加者が多ければ、毎日郵送する。郵送の際にはがきが紛失しないよう、2枚のはがきに記入してもらいたい。スタッフははがきをランダムで二つの異なるポストに投函する」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月26日