中国軍が初めて極超音速滑空ミサイルの試射を行ったという情報が注目を集める中、環球網の記者は15日午後、中国国防部からのコメントを入手した。国防部は、計画に基づき国境内で科学研究の試験を行うことは正常なことだとした上で、この試射はいかなる国や特定の目標を狙ったものでもないと述べた。
米メディアの先の報道によると、中国の軍は9日に音速の10倍のスピードを持つ極超音速滑空ミサイルの試射を初めて実施し、「目的は米国のミサイル防衛システムを突破することだ」と報じた。ある中国の軍事専門家は「音速の20倍に達する極超音速滑空ミサイルも米国では試射が行われており、戦略バランスは早くから崩れている。ただ米国が他国も『グローバルな極超音速ミサイルクラブ』に加わることを望まないだけだ。大国の戦略ゲームはバランスの追求にあり、『相手が持っているものは自分も持たなければならない』というのが必然的な選択だ」と率直に述べている。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年1月16日