2014年1月24日  
 

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ミセス・ワタナベはなぜブラジル・レアルを高評価?

 2014年01月24日08:33
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 ミセス・ワタナベとは、投資の世界で使われる用語で、大量の現金を保有する日本の主婦投資家のことを指している。ミセス・ワタナベはこれまで、収益率の高い海外資産に投資して利ざやでもうけてきた。最近また動き出す様子をみせ、はるか彼方のブラジルに目を向けている。人民日報が伝えた。

 ある統計によると、2013年12月、日本銀行(中央銀行)はブラジルレアル債権を3億5千万ドル(約365億円)受託販売することとし、日本で発行される新興市場国の国債としては最も量の多いものになった。あるメディアによると、遠く海を隔てたミセス・ワタナベは劣勢を挽回しようと奮起し、結果的に弱々しいブラジル経済を救済したのだという。

 ミセス・ワタナベがブラジル債に目を付けたのは、利益を得るのがもちろん目的だが、ここにはブラジル経済が抱える問題が反映されてもいる。昨年以来、中国などのアジア諸国の経済成長の歩みが鈍化した影響で、ブラジルの伝統的な輸出の強みである鉄鉱石や大豆といった大口商品の価格が暴落した。これに加えて米国が自国のシェールガス生産を増やしたため、ブラジルからの石油輸入が減少し、ブラジルの対米輸出は60%も減少した。こうした諸々の要因によってレアルの対米ドルレートは一気に下降線をたどり、昨年から累計13%低下し、ブラジル国内ではインフレ圧力が高まっている。13年4月以降、ブラジルは金利引き上げの周期に入り、ブラジル中央銀行は14年1月15日までに7回の引き上げを行って、基準金利は10.5%に達した。

 ブラジル経済の不調によってブラジル国債の金利が上昇しており、ミセス・ワタナベにチャンスがめぐってきた。日本銀行(中央銀行)が実施した超金融緩和政策を受けて円が大幅に値下がり。ミセス・ワタナベは貯金していても資産が少しも増えないことから、このタイミングを利用して外貨市場でブラジル国債を買いあさるようになった。円の対レアルレートが下がったら売却し、利ざやを稼ごうというわけだ。日本とブラジルは相当離れており、文化的にも異なるが、高い収益率によって中南米の通貨であるレアルがミセス・ワタナベたちの新しい「人気者」になっている。

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