大気汚染の問題が顕在化していることから、微小粒子状物質(PM2.5)対策に関連した市場ニーズが激増し、爆発的成長期を迎えつつある。「国際商報」が伝えた。
各界のリーダーが大気汚染の対策や防止について話し合うフォーラムの第2回目がこのほど開催され、PM2.5対策市場の規模は10兆元(約167億円)に達することが明らかにされた。また業界基準が整っておらず、市場には規範化への期待があることがわかった。
公開された資料によると、中国の防塵マスクの市場ニーズはPM2.5が出現した2012年に急増し、市場規模は13年に25億3千万元(約424億円)に達し、今後も増加を続けて15年は39億2千万元(658億円)に達することが予想される。
▽10億元規模の市場を基本的に形成
煙霧の日が増えていることから、マスクが外出時の必需品になってきた。PM2.5に関する知識も普及してきて、普通の防塵マスクでは市場ニーズに応えられなくなっている。人々は特殊なマスクを選んで購入し、煙霧に備えている。
こうした背景の下、13年にはPM2.5対策としてのマスク市場が爆発的成長期を迎えた。国内の販売枚数トップの緑盾PM2.5用マスクの場合、12年9月に発売され、13年には650万枚を売り上げ、累計販売枚数は800万枚に達した。
PM2.5用マスク市場を俯瞰すると、2年間の競争の結果、3Mと緑盾が二大製品となり、その他のブランドが混戦模様を呈するという状況になった。インターネットショッピングサイトの京東、天猫、淘宝などで「PM2.5用マスク」と検索すると、妙鼻舒、RZ MASK、ウェスティングハウス、周林頻譜、佳佰、伊藤良品など数十種類のブランドがヒットする。