2014年就職戦線最新情勢　どのような留学帰国者が就職に有利？ (2)

○広い視野を備えた外国語堪能者

　大公国際信用資信評価有限公司の採用担当者は、次の通り語った。

　海外と付き合う上で、相手国の文化的なバックグラウンドを理解せずに付き合えば、もの笑いの種になる。留学経験によってもたらされるメリットは、外国語の習得だけではなく、世界に対する広い価値観を得られることだ。実際に海外生活を体験した留学生は、現地の人々の風俗習慣、考え方、法律法規などに対する理解を深めることができる。これらの経験は、海外関連業務をこなす上で大きなアドバンテージとなる。

　過去の採用経験から言うと、国内の学院・大学の卒業生に比べ、海外帰国者は主体性が高い。主体性とは、「積極的に知識や技能を学ぶ」、「外部に援助を自ら求める」、「仕事に対する責任を進んで引き受ける」など、大変貴重な特性といえる。また、自立した生活を経験してきた留学生の方が、より強い行動力を備えている。

　以下は、北京中医薬大学採用担当者のコメント。

　海外帰国者を募集・採用することで、本学の科学研究力をいっそう高めたい。本学は中医薬（漢方薬）の専門大学ではあるが、基礎医学コースもある。海外の大学の医学教育システムはかなり完備されていることから、海外帰国者がフレッシュな理念を持ち込んでくれることを大いに期待している。大学のアドミニストレーション関連ポストにも、留学経験のある人材を採用したい。（編集KM）

　「人民網日本語版」2014年4月4日