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安くなくなる「Made in China」 物価が日韓に肩を並べる可能性も (2)

 中国のコスト上昇は、一部は以前の低賃金・低待遇の埋め合わせ的なものだが、一部は改革が徹底されていないことのつけだ。これには「シェールガス革命」のインパクトもある。米ボストンコンサルティンググループの研究によると、米国は生産性調整後の人件費が中国のレベルに近づきつつある一方で、天然ガスのコストは中国を下回っている。これは米国の多くの大企業が次々に米国に戻っていることの重要な原因でもある。

 エネルギー消費率が高く、効果と利益の低い一部企業が生産拠点を移すことは経済モデル転換の客観的法則に合致するが、中国の一部地方にとっては産業移転は税収の減少、雇用の流失を意味する。ある程度の汚染軽減にはなるが、代わりに新たな、さらにハイレベルの産業が来ない場合、空洞化した都市が残り、より深刻な問題をもたらす。

 人々の生活に関係する野菜は一般の「Made in China」よりも注目度が高い。結局のところ、中国人より遥かに所得水準が高い日本人にとって、中国産野菜高騰による影響は限定的であり、中国国内での影響のほうが大きいことは明らかだ。もしこの趨勢に実効性ある対策を取らなければ、将来のある日、中国の物価水準は日本や韓国に肩を並べてしまう可能性が高い。すでに、少なからぬ輸出商品にその兆候が見られる。

 だが問題は、中国の住民所得は当分の間、日韓とはとても比べ物にならないことだ。物価の過度の上昇は中・低所得者にとって悪夢だ。これは中国企業の競争力にも直接影響を与え、経済モデル転換にさらに多くの不確定性をもたらす。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年4月12日

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