2013年中国慈善ランキング 不動産業者の入選が最多 (2)
100人の慈善家のうち、58人は「中国富豪ランキング」の入選者だ。そのうち4人は「中国富豪ランキング」のトップ10に選ばれた企業家だ(許家印氏、宗慶後氏と娘の宗馥莉氏、王健林氏、陳麗華氏)。100人の慈善家の平均寄付額は、彼らの平均資産の0.6%を占め、前年の1.3%から低下した。
100人の慈善家の出生地を見ると、広東省出身者が25人、福建省出身者が15人入選した。浙江省出身者は「中国富豪ランキング」で最多となったが、「慈善ランキング」では8人で3位となった。同ランキングが設立されたから5年間、浙江省の企業家は最も寄付に積極的で、2004年に入選した50人の慈善企業家のうち14人が浙江省出身だった。その後は広東省出身者による寄付が増加し、浙江省出身者を追い抜いた。
企業本社の分布を見ると、広東省に本社を設立している慈善家が28人と最多で、福建省は13人で2位に、北京は3人減の12人で3位となった。これは「2012年度中国富豪ランキング」の企業本社の分布状況とほぼ一致している(広東省が1位、北京が2位、福建省が3位)。また湖北省、遼寧省、山西省に本社を置く慈善家が大幅に増加した。
同ランキングの主な寄付先は教育で、全体の34%を占めた。教育への寄付は、母校への寄付、母校以外の学生への寄付、母校以外のキャンパス建設や教育設備建設などが中心となった。
富豪は、企業家にとって納税は社会責任を果たす最良の方法と考えている。20%の富豪は「慈善事業への寄付」と回答し2位に達したが、同比率は前年よりやや低下した。4分の1以上の富豪は慈善事業に直接参与しようと考えており、公立慈善基金を選択する富豪は2割未満となった。民間慈善基金を選択する比率も、2割弱となった。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年4月15日