上海モーターショー 世界で発言権を握る (3)
上海モーターショーでは、より先進的な動力システム、電子システム、車載ネットワーク、新材料の応用が展示され、新技術や車の将来的なデザイン理念を理解することができる。この技術の雰囲気は、中国メーカーの研究開発の意欲をかきたて、本土技術の発展を促すだろう。
金融危機が世界を席巻した際、西側諸国は唯一好調をキープした中国経済から、その巨大な潜在力を見て取った。デトロイトモーターショーとフランクフルトモーターショーの衰退は、世界経済の中心と核心市場の移転の予兆だ。パリモーターショーと東京モーターショーの低迷は、双方を地域のモーターショーに没落させている。前者はフランス車の独壇場で、後者は日本メーカーのお祭りのようになっている。ジュネーブモーターショーも近年になり低迷の様相を呈し始めており、今年の世界初公開機種とコンセプトカーの数は、上海モーターショーを大きく下回った。これはロイター通信の数年前の予想通りであり、「世界クラスのモーターショー」はもはや上海モーターショーしか残されていないかもしれない。
上海モーターショーの展示規模と来場者数が拡大傾向を示すと同時に、中国のモーターショー産業もその規模化による効果を受け、収益記録を何度も塗り替えている。上海モーターショーは「トップクラスのモーターショー」という看板を手にしており、同時に世界のすう勢をリードし、自動車産業の新たな局面を切り開く重責を担っている。中国の市場における地位により、中国のモーターショーの世界における発言権が確保されているが、我々は「尽きることのない潜在力」だけではすう勢をリードできないことを理解するべきだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年4月18日