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■WTOとTPP
困難な協議を経て、世界貿易機関(WTO)はついにインドネシア・バリ島での閣僚級会議で1995年以来初の大きな合意に達した。「バリ包括合意」の達成は勇気づけられるものだが、ドーハ・ラウンドの縮小版合意に過ぎず、交渉の全面的妥結にはほど遠い。これは貿易ルール交渉を主体とするWTOの世界多角的貿易体制の影響力が弱まり、貿易・投資ルール交渉を並行する2国間、多国間、地域的貿易・投資協定に取って代わられつつあることを示すものだ。
米国が力強く推し進める中、環太平洋戦略的経済パートナーシップ協定(TPP)交渉と今年初めに始動した環大西洋貿易投資パートナーシップ協定(TTIP)交渉は共に一定の進展を遂げた。3月には日本、10月には韓国がTPP交渉参加を発表した。米国の予算案をめぐる膠着、日本との難しい交渉によってTPP交渉の進展は遅れたが、来年初めには妥結する見込みがあるとされる。EUと米国はTTIPの第3回交渉も行った。
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