◆アリババとテンセントの熾烈な戦い
この寒い季節に、伝統を尊ぶIT音痴は、生活の質が急激に低下するという悪影響に直面せざるを得ない。李さんは大げさな口調で、自分が直面した不公平な扱いについて不満を漏らした。「タクシーがちっとも捕まらない。皆Didi(タクシー配車アプリ)から呼び出されているのだ」。
阿里巴巴(アリババ)グループの決済サービス・支付宝(アリペイ)と提携したタクシー配車アプリ「快的打車」と、テンセント微信のモバイル決済サービス・微信支付と提携したタクシー配車アプリ「Didi」の熾烈な戦いが展開されている。その裏側には、外出中のサービスという細分化市場を争奪し、ユーザーの消費習慣を育成しようという、アリババとテンセントの遠大な理想が隠されている。
呼び出しを受けるたびに、運転手と乗客は10元・20元の奨励金を獲得する。運が良ければ、無料で乗車する権利を獲得できる。同アプリにより、3−4億元の現金が動くと推算されている。温かい車内で、タクシー運転手のおじさんたちは、乗客にモバイル決済の方法を教えてくれる。「通信速度が遅い?大丈夫、待っててあげるから」。
▽ビッグデータで「大移動」を分析
ビッグデータが大移動に、インターネットが大時代に遭遇した。人口の大移動がインターネットとビッグデータにより分析され、移動中の人々の焦りと待機が、リアルタイムで管理できる動的データになった。
「百度遷徒」(「百度地図春節人口遷徒ビッグデータ」、ビッグデータを活用し人口大移動の状況を詳細に分析)は、多くの興味深い情報をもたらしている。1月26日午後3時の時点で、北京に向かう列車乗客が最も多かった都市は廊坊市となった。それでは、全国で乗客が最も多い路線はどこだろうか?答えは上海市からジョ州市(ジョ=さんずい+除)で、成都市から北京市が2番目となった。
科学技術の力は、一人ひとりに小さな変化と温かみをもたらす。大手企業の競争は、社会により多くの利益を与え、効率を高めるはずだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月29日
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