春節(旧正月。今年は1月31日)が目前に迫っている。故郷を離れて働いている人は、実家で家族と新年を迎えるため、帰省の日を指折り数えて荷物のパッキングに余念がない。ところで最近、「80後(1980年代生まれ):年越しの恐怖トップ9」と題する書き込みがネット上で大きな話題になっており、春節を目前に、帰省して年越しする際の「恐怖」について、ネットユーザーの間で熱い論議が交わされている。「恐怖トップ9」を知らない方、このうちいくつ恐いものがあるか、数えてみてはいかが。斉魯晩報が伝えた。
「恐怖トップ9」とは、(1)年末ボーナスが少ない、(2)春運(春節前後の帰省・Uターンラッシュ)の切符入手や混雑がすさまじい、(3)周りから早く結婚するようせかされる、(4)親戚や隣近所の人から、給与額を聞かれる、(5)新年の贈り物で出費がかさむ、(6)親戚の子供達へのお年玉で出費がかさむ、(7)道がひどく渋滞する、(8)同窓会に顔を出す、(9)自分の年齢が話題に上る――の9つを指す。このうち、「年末ボーナスが少ない」と「周りから早く結婚するようせかされる」が、80後(1980年代生まれ)にとっての「年越しの恐怖」1位と2位を占めた。
○年末ボーナスが少ない
馬さん(女性)は、「1年間、身を粉にして働いた後、会社からボーナスが出ると、社員には『来年もまた頑張って働こう』という意欲が湧く。うちの会社で年末ボーナスが支給されるかどうかは、まだ分からない。春節連休はすぐそこなので、出ない確率の方が高いと思う。実は、ボーナスが出たら両親を旅行に連れて行ってあげようと思っていたが、今年は無理かも」と話した。
多くのネットユーザーが、年末ボーナスが支給された後、次々とその額をネット上で発表した。摩訶不思議な物品がボーナスとして支給されたケースも多く、皆が「信じられない」と驚いた。ネットユーザー「喬擰巴」さんは、「うちの会社では、社員の誕生日にボーナスが支給される。12月31日に生まれなかったことが本当に悔やまれる」とコメントした。
○春運がすさまじい
毎年、春運期間になると、「一枚の切符」を手に入れるために、「砲煙のない戦場」で戦わなければならない。鉄道や道路は一瞬にして驚異的に混雑する。山東省泰安市の某公的機関に今年就職した陳さんは、「今年の旧暦大晦日は公休日にならなかったため、仕方なく元旦早朝の帰省切符を買った。切符を手に入れるまでの数日間は、物凄い切符争奪戦だった。結局、なんとか立ち席を一枚ゲットできた」と、故郷のシ博に就職後初めて帰省するための苦労を振り返った。
「春運の列車は人・人・人で埋め尽くされる。トイレを使うにも長時間並ばなければならないが、実家に帰って年を越すためには、超満員の列車にも耐えるしかない」と話す陳氏は、泰安で1年間アルバイトとして働き、ギリギリになって故郷・瀋陽への帰省切符を手に入れることができた。
○結婚をせかされる
泰安の許さんは、1980年代生まれの女性。今年27歳になる彼女が最も恐ろしいのは、家族から「早く結婚しなさい」とせかされることだ。美人で安定した仕事に就いている彼女は、「この人」と思える男性にまだめぐり合っていない。「今は、独身生活を楽しんでいる。でも、両親は気が気でないみたいで、お見合いの場を準備し、早く相手を探すよう私をせっつく」と話す。実家に戻ると、「結婚催促部隊」が彼女を待ち構えており、おじさん・おばさん一同からの紹介攻めに遭い、彼女一人ではとうてい太刀打ちできない。今年28歳になる高さんは、「恐ろしいのは、お見合いそのものではなく、お見合い現場にいくまでの道中」とネット上で自嘲気味にコメントした。