付鴻飛さんの人命救助を報道する地元の新聞 |
1カ月ほど前、我が身を顧みなかった勇敢な行動により、日本に住む付鴻飛さんは人々に賞賛される立場となった。一人の男性が駅構内のプラットホームから転落、付さんに救助された。助けた付さんは名乗らず、その場を離れた。日本で仕事をしている河南省出身の付鴻飛さんは、故郷の数多くの人々に誇りを感じさせた。河南商報が伝えた。
■「2回試みて、助け上げた」
昨年12月22日朝、付さんは東京・東大和市駅2番ホームで電車を待っていたとき突然、驚く人達の声を聞いた。向かい側の1番ホームを見ると、一人の男性が線路上に横たわっていた。
「自分から20メートルは離れていました。すぐさま『助けないと』と思い、3、5秒で走りました」
その後の1、2分間、彼が形容する「九死に一生を得た」。付さんによると、転落した男性のそばにいたとき、男性は意識不明だった。「男性の頭、首を守りました。転落場所から1.3メートルほど離れたところで、冬用の厚い服を掛け、引き上げようとすると、男性は滑り落ちました」
ふたたび男性を引き上げた付さんは、男性の腰を上げた。男性が落ちそうになったとき、幸いにも日本人男性一人がホーム下に降りて助けた。ホーム上でも二人が引き上げ、やっと男性を助けることができた。
付さんによると、救出には1分もかからなかったが、列車の鋭い急ブレーキの音が迫っていた。
■「振り返ると、やっぱり怖かった」
付さんは医学を学んだほか、軍歴もある。短時間で人を救出できたのは、自分に体力があったから、と付さん。すぐさま救出に走ったのは、幼い頃から義勇教育を受けてきたから、と語る。
助けていたとき、電車が来て男性を引き上げられなかったら、安全な場所へ引っ張ってゆくことを考えたという。「もしもの事があれば、男性のご両親は悲しまれるでしょう。奥さんやお子さんの将来は?」