◆韓国企業の台頭
事業構造改革により、パナソニックとシャープは戦略的な黒字化を実現した。多くの日本家電大手にとって、家電事業はすでに足を引っ張る事業となっているが、韓国企業にとっては稼ぎ頭の事業となっている。
LGが発表したデータによると、同社の今年第1四半期の営業利益は前年同期比44%増の5040億ウォンに達し、2012年第2四半期以来の最高水準に達した。テレビ事業の成長が、LGの利益拡大を促した。サムスンが発表したデータによると、高価格スマートフォンの需要が疲弊したことで、同社の第1四半期の営業利益が3.3%減となった。しかし同社は低・中価格モバイル機器の需要増、テレビの販売拡大によって予想を上回る業績を記録し、第1四半期の売上が53兆6800億ウォンに達し、純利益が5.86%増となった。
このことからも、韓国企業が家電などの消費電子製品で波に乗っていることが分かる。アナリストは、「韓国家電メーカーは先進的な技術を持ち、競争力の強化に取り組み続けており、製品ラインナップも豊富で、低価格帯から高価格帯まで揃えている。これは中国家電メーカーが参考にすべき点だ。中国家電メーカーは、日本企業の衰退による、世界家電産業の移転のチャンスを掴むべきだ」と提案した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年5月15日