中国経済の評価には長期的な視点が必要 (3)
多くの事実やデータが、中国経済の発展には引き続き巨大な潜在力があることを示している。中国はたゆまざる努力によって、世界の供給チェーン、産業チェーン、バリュー(価値)チェーンの中で揺るぎない重要な位置を占めるようになった。昨年末現在、世界企業上位500社のうち480社が中国に進出しており、今年上半期には中国は米国を抜いて世界で最も多くの海外直接投資(FDI)を吸収した国となり、引き続き高い人気を誇る国際資本の投資先であることを示した。米国の大投資家ジム・ロジャーズ氏の「21世紀はアジアの世紀であり、最も重要な国は中国だ。子ども達に中国語を習わせたい」との言葉は、的を射ているといえる。
中国は自国の発展を追求すると同時に、世界の発展に重要な貢献を行ってきた。中国は世界の経済成長の重要なエンジンであり、国際貿易投資の大黒柱であり、世界78カ国にとって最も重要な、あるいは2番目の貿易パートナーだ。中国は経済グローバル化の流れにしっかりと乗り、自由貿易の原則を支持し、貿易や投資をめぐるさまざまな保護主義に反対し、発展途上国の権利を全力で保護してきた。こうした中国の動きは、経済のグローバル化がよりバランスの取れた、恩恵の広く行き渡る、相互利益の方向へと発展することや世界経済の健全な運営にとって、決定的な役割を果たしているといえる。
中国の発展も世界と切り離すことはできない。平和的で安定し、開放された包容力のある国際環境は中国にとって極めて重要だ。現在、国際金融危機の深いレベルでの影響が顕在化し、世界経済の下ぶれリスクが増大しており、各国は引き続き助け合って共に難関をくぐり抜けなければならない。中国は相互利益の開放戦略を今後も堅持し、各国との協力を強化し、世界経済が一日でも早く力強い、持続可能で、バランスの取れた成長を実現することを願っている。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年11月7日