中国経済の評価には長期的な視点が必要
中国はたゆまざる努力によって、世界の供給チェーン、産業チェーン、バリュー(価値)チェーンの中で揺るぎない重要な位置を占めるようになった。中国経済の発展の動きを正確に評価するためには、一時的なデータや変動するデータを超越し、長期的な視点をもって発展の潜在力や可能性をみなくてはならない。「人民日報」が伝えた。
最近、国際社会では中国の経済情勢に対する注目が高まっている。楽観的な見方をする人は中国経済を高く評価し、低下局面に終止符を打って安定に向かい、積極的な動きをしていると評する。懸念を抱く人もあり、中国経済は引き続き「硬着陸」の厳しい状況に直面しているとする。客観的にみて、中国の経済や社会が今直面する国内・国外の環境は今なお複雑に絡み合っているが、多くの事実やデータが示すように、中国経済の発展には引き続き巨大な潜在力と可能性があり、今後も引き続き世界経済の復興に貢献していくものとみられる。
国際社会をながめると、中国経済は改革開放の30数年を経て、世界経済に全面的にとけ込み、外部環境の影響を受けずにはいられなくなった。今、米国、欧州、日本などの発達した経済体が復興への力を失い、経済金融政策への信頼感は低く、その効果も低くなり、無制限の量的緩和政策が流動性の氾濫や各国の通貨の競い合うかのような下落をもたらしており、世界経済は低迷を続けている。一部の国は政治が内向きになり、長期的な視野を欠いた行動が増え、新興の大国に対して貿易保護主義をうち出している。こうした動きは世界経済の健全な発展を損なうものであり、その国の経済復興にとってもマイナスだ。