失われた20年、なお続く円高圧力の不思議 (3)
第二の条件に関しては、2011年の大震災後、日本企業は核心となる技術や研究開発拠点を海外に移す現象が加速している。日本では産業空洞化が加速しており、日本が産業チェーン上で優位に立つのはますます難しくなっている。
第三の条件に関しては、日本政府の為替関与は疑いなく国際社会の大きな圧力にさらされる。
第四の条件である、円高を止めたいという希望を他国の貨幣上昇に託すという発想は、夢物語以外のなにものでもない。逆にもし今後、欧州債務危機が再燃すれば、新たな円高圧力の要素となるだろう。そのため、中長期で見た場合、円高傾向は続くことになる。今後も日本政府は円高で悩まされ続けるだろう。(光大証券チーフエコノミスト・徐高)
「中国網日本語版(チャイナネット)」より 2012年12月24日
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