ルイ・ヴィトンが値上げ 中国の価格は高額維持
シャネルやディオールの値上げから1カ月も経たないうちに、高級ブランドのルイ・ヴィトンも値上げを開始した。本紙が25日得た情報によると、ルイ・ヴィトンの旗艦ブランドはこのほど、世界全体で一斉に値上げを実施した。同社は中国の値上げ幅は最小だとしているが、それでも中国の同社製品の価格は各国を上回っている。国際金融報が伝えた。
ルイ・ヴィトン(フランス)の公式サイトを閲覧したところ、今回の値上げ後に中国で販売される一部の商品価格は、公式サイトの価格を依然として30−60%上回ることが分かった。
同じ高級品の国内外の価格差については、関税および高額のテナント料によるものだと説明される。しかしこのほど中国中央テレビが行った調査によると、インドは中国より高い輸入関税を設定しているにも関わらず、インドのムンバイで販売されている同一商品の価格は、中国の価格を下回っている。また中国国内の商業物件は世界高級ブランドに対して、中国ブランドより10%以上安いテナント料を設定している。
ルイ・ヴィトンの全事業は2012年、中国における売上高がいずれも小幅減少し、一部のブランドは中国出店を一時停止した。世界高級品協会がこのほど発表した報告書もまた、中国人が今年の春節(旧正月、今年は2月10日)に購入した高級品の量は、過去5年間で最低水準になったことを示した。
世界高級品協会が発表した「2013年中国高級品市場予想」は、「増加を続ける海外旅行、ユーロ安の進行による国内外の価格差の拡大は、海外消費の急増を促す要素となる」とまとめた。同報告書はさらに、各高級ブランドの中国低迷のもう一つの重要な原因として、「中国政府の腐敗撲滅の効果が現れており、高級贈答品市場の販売が急減し、中国国内の小売商の業績が低迷に向かっている」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年2月27日