中国贅沢品消費 品質と個性の追求に向かう
権力や富の象徴から、より高い生活品質の追求へ-----。中国人の贅沢品消費観に、近年変化が生じている。新華網が伝えた。
山西省太原市のグッチ専売店で、王さん(28)は約9000元(約11万7000円)の女性用バッグを購入した。
王さんは、「1万元近いバッグは、1カ月余りの給与に相当するが、自分へのご褒美のために購入する。私は自分に適した商品だけを購入し、流行の最先端を行くこともないが、ダサい人間になるのも嫌だ」と語った。王さんは山西省の省級のマスメディアに勤務しており、月給は平均5000元(約6万5000円)、ボーナスが加われば7000元以上(約9万1000円)に達することもあるという。
マッキンゼー・アンド・カンパニーがこのほど実施した、中国の14都市の贅沢品購入者(1000人以上)を対象に実施した調査の結果によると、中国人消費者の贅沢品消費額は世界総額の4分の1以上を占めており、贅沢品支出がその他の国家の消費者を上回った。この数値には、高級バッグ、靴類、腕時計、ネックレス、衣料品等の贅沢品に対する支出が含まれる。
外資系企業に勤務する李さんはこのほど、アルマーニのシャツとゼニアのジーンズを購入した。「10年前の月収は1500元(約1万9500円)であったが、当時世界の有名ブランドの衣料品は約3000元(約3万9000円)、1枚のシャツも800元(約1万400円)もしたため、まさに高級品であった。しかし今は収入が増え、月給が7000元以上(約9万1000円)に達したため、手が届かないほどの高級品でもなくなった」。