2013年5月9日    ホームページに設定人民網モバイルニュース配信メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:14:53 May 09 2013

中国自動車メーカー、SUVが経営の命綱に

 香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」(南華早報)は8日、「苦境にあえぐ中国自動車メーカー、SUVの特急列車に乗る 今年は中国のSUVイヤーに」と題した記事を掲載した。どのような伝統的優位を持っているかに関わらず、すべての自動車メーカー(世界的に有名な自動車メーカーから、野心あふれる中国本土のメーカーにいたるまで)が、こぞって人気拡大中のSUVから利益を得ようとしている。環球時報が伝えた。

 SUVの昨年の中国販売台数は20%増の250万台に達し、中国自動車販売全体の増加率の2倍以上に達した。SUVの現在の市場シェアは18%だが、業界関係者は数年内に25%に上昇すると予想している。ゼネラル・モーターズの中国法人の関係者は、「これまで一部の消費者に好まれるとされていた高級車とSUVが、いまや主流になった」と語った。先月の上海モーターショーで、吉利汽車などの中国ブランドが、新型SUVや関連するコンセプトカーを出展した。

 海外ブランドが大挙して中国コンパクトカー市場に押し寄せる中、本土メーカーはシェアを食い込まれている。利益率の高いSUVは、中国メーカーの命綱になっている。思邁自動車情報コンサルティング会社のアナリストは、「ほぼすべてのメーカーがSUVに注目している」と指摘した。

 SUVの人気は、中国政府が本国を電気自動車(EV)のリーダーにしようとする目標と逆行しており、北京が推進中の環境保護の取り組みに反するものだ。大気汚染の改善、石油輸入の需要減に向け、政府は自動車メーカーにEVの開発とコンパクトカーの販売を促している。しかし都市部の乱れた交通を受け、SUVの安全なイメージは中国の富裕層にとって魅力的であり、EVが注目を浴びることは難しくなっている。

 SUVのブームは中国本土メーカーにとって極めて重要だ。海外の競合他社が伝統的な低価格市場に進出し、苦しめられているからだ。中国の某ブランドはSUVにより業績アップを実現しており、今年第1四半期のSUV販売台数が前年同期比95%増となり、売上全体の半分を占めた。Bernstein Research社のアナリストであるMax Warburton氏は、「同ブランドは少なくとも現時点で、28%の粗利率により世界自動車産業で最大の利益を得ている」と分析した。EV事業の低迷に伴い、比亜迪(BYD)も重点をSUVに置いている。同社は既存の車種の他に2車種の開発を予定しており、ロシア・エジプトなどの海外市場での販売倍増に期待している。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年5月9日

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古