輸入関税の調整 海外航空機メーカーに打撃
中国は2013年8月30日より、輸入航空機の増値税(付加価値税)政策および褐炭などの商品の輸入関税率を調整した。業界関係者は、「輸入関税と増値税の調整により、1機のA320もしくはB737シリーズのナローボディ機の輸入コストが1000万元(約1億6000万円)増加する可能性がある」と分析した。京華時報が伝えた。
中国財政部(財務省)と中国国家税務総局は中国海関(税関)総署と中国民用航空局に、「輸入航空機の関連増値税政策の調整に関する通知」を配布し、輸入幹線航空機の増値税率を引き上げた。中国海関(税関)総署は先週末、2013年第49号公告の中で、輸入航空機の関税率を調整していた。
新政策によると、これまでの規定では自重25トン以上の輸入航空機に対して4%の輸入関連増値税を課していたが、これを2013年8月30日から5%に調整する。また自重25トン以上45トン未満の旅客機に対する1%の暫定的な輸入税率を廃止し、5%の最恵国税率の適用を再開する。某航空会社の内部関係者は、「営業税から増値税への移行後、今回の調整の航空会社への影響は主に関税の変化にある。1機のA320もしくはB737シリーズのナローボディ機の輸入コストが1000万元増加する可能性がある」と語った。業界関係者は、「国の税率調整は、国産機の発展に大きな利益をもたらす」と指摘した。
中国国務院関税税則委員会が配布した「褐炭などの商品の輸入関税率の調整に関する通知」によると、中国は褐炭の暫定的なゼロ関税を廃止し、3%の最恵国税率の適用を再開することになる。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月3日