インターネット大手各社が次々に金融サービスをうち出している。 「余額宝」、「理財通」、「零銭宝」、「百賺利滾利」……(いずれも投資金融サービス)。2013年に入ってから現在までの間に、ネット資産運用の分野でさまざまな動きがあり、各サービスがすくすくと成長を遂げた。今、伝統的な金融企業の最大の競争相手は、他の伝統的な金融企業ではなく、現代の科学産業なのだ。
ネット資産管理サービス
ネット資産管理サービスのうち、もっとも人気を集めたのは2013年6月にアリババがうち出した「余額宝」と同年8月に騰訊が発表した「微信」5.0バージョンと連携する「財付通」。
○余額宝:利息は銀行の8倍
余額宝の公式サイトによると、2012年には普通預金に10万元を預けた場合の利息は350元だったが、余額宝なら4千元以上になったという。実に8倍以上だ。ネット利用者に「あなたの資金を銀行に預けるか、余額宝に預けるか」とたずねれば、答は自ずと明らかだ。
>>>詳細へ ○理財通:毎日銀行の金利を14−18倍上回る収益
一部の統計データによると、余額宝に類似する商品は20種以上に達している。しかし余額宝にとって、テンセントは最も強力なライバルと言える。
理財通の関係者は、「理財通の金融商品は開放型通貨基金で、毎日銀行の金利を14−18倍上回る収益を得ることができる。収益は毎日配当され、毎日の収益は元本に計上され、複利収益を得ることができる」と説明した。
>>>詳細へ 二つの商品の基礎情報を下記の表にまとめた。
テンセント VS アリババ:真の駆け引きは、小遣いの管理 業界内では、「微信が理財通を発表した目的は、余額宝と雌雄を決することではなく、蓄積した資金を付加価値サービスに提供することだ」と見られている。利用者は支付宝を利用しなければ余額宝を利用することはなく、微信支付があってこそ理財通を利用する。ゆえにアリババとテンセントの真の駆け引きは、小遣いの管理ではなく、ビジネスモデルによって展開される。
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