過去1年間に、多くの人がネットバンキング、テレフォンバンキング、モバイルバンキングといった電子ルートによる決済に親しむようになった。統計データもこうした現象を裏付けている。中国人民銀行(中央銀行)が17日に発表した報告書「2013年決済システム運営の全体的状況」によると、2013年には中国で電子決済業務が急速に成長し、特にモバイル決済業務が高い成長率を維持したという。人民日報が伝えた。
13年に全国で行われた電子決済業務は257億8300万件で前年比27.4%増加し、金額は1075兆1600億元で同29.46%増加した。ネットバンキングの決済業務は236億7400万件(同23.06%増)、金額は1060兆7800億元(同28.89%増)。テレフォンバンキングの決済業務は4億3500万件(同6.59%減)、金額は4兆7400億元(同8.92%減)。モバイルバンキングの決済業務は16億7400万件で同212.86%増加し、金額は9兆6400億元で同317.56%増加した。(1元は約16円)
同報告書によると、13年末時点で、銀行カード発行枚数は累計42億1400万枚に上り、前年末比19.23%増加し、増加率は前年を0.57%下回った。このうちデビットカードは38億2300万枚、クレジットカードは3億9100万枚だった。銀行カードの一人あたり平均所有枚数は3.11枚で、同17.8%増加し、このうちクレジットカードは0.29枚で同16%増加した。北京市と上海市のクレジットカード所有枚数は全国平均を大きく上回り、北京が1.63枚、上海が1.3枚だった。
同報告書によると、銀行カードによる消費が急速な増加を続けている。13年の銀行カード1枚あたりの平均消費額は7554元(同28.16%増)、カード取引1件あたりの平均消費額は2454元(同6.14%増)だった。カード発行銀行の系列外での決済業務は67億9700万件で同22.54%増加し、銀行カード決済業務全体の52.40%を占め、金額は23兆7500億元で同44.08%増加し、銀行カード決済金額全体の74.61%を占めた。銀行カードの浸透率(不動産や大口の卸売などの取引を除いた後の、銀行カードの消費金額が社会消費財小売総額に占める割合)は47.45%に達し、前年を3.95%上回った。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年2月18日