中国人民銀行(中央銀行)の劉士余副行長(副総裁)はこのほど経済誌「清華金融評論」に発表した論考の中で、インターネット金融には3つのリスクが存在すると明確に指摘した。人民網が伝えた。
劉副行長によると、ネット金融には3方面のリスクが存在している。まず法的位置づけが不明瞭であり、「境界を越えて」法律の規定するラインに抵触する可能性がある。国民の預金を違法に吸収したり、違法に資金を集めたりする可能性がある。次に現行の法律・ルールにはネット金融機関の属性に対する明確な定義がなく、ネット企業の業務活動について、とりわけP2P(ピアツーピア)のネットワーク貸出プラットフォームの業務活動について、業務を効果的に規範化する専門的な法律やルールがまだない。さらに資金の第三者による保管管理制度がないことにより安全面で問題がある可能性があること、内部コントロール制度が整っていないことにより経営リスクを引き起こす可能性があることも、ネット金融のリスクだ。ネット金融に対処するときには、誤りに寛大であると同時に、リスクを予防し、適切な監督管理を行うことが必要だという。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年2月28日