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経常黒字、41%減の2兆7214億円 上半期で最少

 【松浦祐子】財務省が8日発表した2012年度上半期(4-9月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引などのお金のやり取りを合計した経常収支の黒字額は、前年同期比41.3%減の2兆7214億円だった。上半期の黒字幅としては、過去最少となった。

 経常黒字が減ったのは、輸出から輸入を差し引いた貿易収支の赤字が大きく拡大したためだ。貿易赤字は12年度上半期、半期ごとでは過去最大となる2兆6191億円に膨らんだ。

 この貿易赤字を、外国証券や海外子会社などからの利子や配当のやりとりを示す「所得収支」の黒字が補っていることで、経常収支としては黒字が続いている。ただ、貿易赤字が大きく膨らんだことで、12年度上半期の経常収支の黒字幅は前年同期に比べてほぼ半減した。

     ◇

 〈経常収支〉 国と国との間でのお金のやり取りを示すもの。輸出から輸入を引いた「貿易収支」、外国証券や海外子会社などからの利子や配当などの収入を示す「所得収支」、主に外国人が日本に来て使ったお金から日本人が海外旅行で使った金を引いた「サービス収支」、途上国への援助などを示す「経常移転収支」がある。これら四つを合計する。

 asahi.com 2012年11月8日

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