パナソニック、航空機向け事業拡大へ 米GMと連携強化
パナソニックが開発した航空機向けAVシステム。大画面で映画やネットを楽しめる |
【清井聡=ラスベガス、上栗崇】パナソニックは激しい価格競争で赤字が続くテレビなどの消費者向け製品に代わって、航空機や自動車向け事業を大幅に拡大する方針を明らかにした。航空機内向けAVシステムの営業を強化するほか、カーナビなどで米ゼネラル・モーターズ(GM)との提携を強め、収益の改善を図る。
8日(日本時間9日未明)に米ラスベガスで開幕した世界最大の家電見本市「CES(セス)」の基調講演で、津賀一宏社長が発表した。
講演では、新たに開発した航空機内システムについて、2013年だけで1600機への納入を目指す方針を打ち出した。GMに加え、ネット家電の開発では米IBMと提携することも表明。津賀氏は講演後、朝日新聞などの取材に、「企業向けの事業を重視する。特に産業構造が強い航空や自動車向けに注力したい」と話し、家電などの消費者向け製品から企業向けに事業の軸足を移す考えを強調した。
asahi.com 2013年1月9日
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