玉兎号の投入・測定はうまくいった。では、測定結果はどうだろうか?嫦娥3号任務の科学応用研究核心チームの責任者である林楊挺氏はチームを率い、玉兎号が月面到着後の初日の昼に伝送したデータの分析を進めている。
中国国家国防科技工業局はこのほど、嫦娥3号の初の天体観測・地球観測・月測定の段階的な成果を発表した。
林氏は、「アルファ粒子X線分光計の月の土壌に対する正確な測定により、11種の元素が発見されたことに勇気づけられた。そのうちストロンチウム、イットリウム、ジルコニウムの3種の元素は、測定が非常に困難だ。これは中国の分光計とロボットアームの性能が非常に優れていることを意味する」と語った。
虞氏は、「月面ローバーは高級ロボットで、ロボットアームはその科学探査の使命を手伝う。開発の中で直面した最大の難点は、不慣れな月の環境だ。高真空、摂氏300度以上の気温差、あちこちに漂う粉塵、地球の6分の1の重力は、ロボットアームの構造設計、潤滑技術、使用寿命、地上試験に数多くの課題を突きつけた」と説明した。
虞氏は、「このロボットアームは正真正銘の中国製で、すでに数多くの特許を出願している。ロボットアームが月で優れた成果を獲得し続け、さらに民間用になり一般人の役に立つことを願っている」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月22日