中共中央と国務院は「農村改革の全面的深化と農業近代化の推進加速に関する若干の意見」を通達した。この2014年度中央1号文書は、体制・構造的弊害を断固として取り除き、農業の基礎的地位を揺るぎないものとして堅持し、農業近代化の推進を加速する方針を打ち出した。記者はただちに「三農」(農業振興、農村の経済成長、農民の所得増と負担減)の専門家にインタビューし、文書の精神について全面的に読み解いてもらった。中国新聞網が伝えた。
■注目点1
文書は、どのように耕作するかという問題の解決を方向性に新型農業経営システムの構築を加速し、耕地が少なく水が不足する資源環境の制約の解決を方向性に農業発展方式の転換を踏み込んで推進し、おいしく安全な食の確保を方向性に良質で安全な農産物の発展に力を入れることを決定した。
解説:中国農業科学院経済・発展研究所の秦富所長は「今回の中央1号文書は新情勢下の国家食糧安全保障戦略の構築にしっかりと取り組む方針を打ち出し、食糧安全保障の最重要性を具体的に示し、基本的国策にまで高めた」と指摘。国務院発展研究センター農村経済研究部の葉興慶部長は「食糧安全保障新戦略は重大な革新だ」と指摘した。
文書は、全過程をカバーする最も厳格な食品安全監督管理制度を構築する方針を打ち出した。
解説:中国人民大学農業・農村発展学部の鄭風田教授は「今回の文書とこれまでの文書の最大の違いは、数量重視から数量と質の双方の重視へと変り、持続可能な方式で数量と質の双方の安全を確保するとしたことだ。これは農産物への人々の信頼の危機を解決する根本的手段だ」と指摘。農業部(農業省)食物・栄養発展研究所の王東陽副所長は「文書の大きな目玉は、食品安全の責任を際立って強調し、食品安全を考査・評価に組み込むとしたことだ」と指摘した。
■注目点2:農業資源の休養回復