中国でネット上への書き込みやショートメッセージのチャットの際に、頻繁に使われる「呵呵(フフ、本心からではない笑い声)」が最近、「微博(ウェイボー)」で「最も傷つくチャットワード」に選ばれた。これについて、「人民日報」の微博公式アカウントは、「背後に、誠実なコミュニケーションを求め、冷たくお茶濁すような対応を拒絶する人々の心がある」と分析した。同微博は、ネットユーザーの間で話題になり、「呵呵」に対する注目が高まった。華声在線が報じた。
三湘都市報は、最も反感を抱くチャットワードとして、「哦(そっけない返事。そっか、なるほど)」、「呵呵」、「額(おや、おい)」、「分かるでしょ」の4つを挙げたほか、最も反感を抱く絵文字として、鼻をほじっている絵文字、笑顔マーク、ウンコマーク、目がハートになった絵文字の4つ挙げ、「新浪微博」でネットユーザーに投票を求めた。その結果、「哦」が得票率40%で、笑顔マークが60%でトップとなった。
「哦」で別れたカップルも
同調査では、「哦」が「呵呵」を上回る結果になった。あるネットユーザーは、「『哦』の殺傷能力は『呵呵』より上。容赦なく会話を止めてしまう」と揶揄している。
投票に参加した、別のネットユーザーに至っては、「彼氏が『哦』と言うのが好きだったから、去年別れた」と明かした。遠距離恋愛だったため、ほとんど人気チャットソフトQQでチャットをしていたという同ネットユーザーは、国慶節(建国記念日、10月1日)で大型連休となった3カ月前に彼氏に会う計画を立て、とても楽しみにしていたという。しかし、その計画を彼氏に伝えたところ、「哦」とだけ返事が返ってきたため、一瞬にして水をかけられた気持ちになり、「大喧嘩して別れた」という。その後、彼氏が謝ったため、仲直りしたものの、「哦」は「禁句」となったという。
笑顔マークには裏がある?
当投票に参加した孫浩新さんは、「笑顔マークを見ると、鳥肌が立つ」という。そして、笑顔マークを避けるため、絵文字の代わりに文字を打つようにしているという。
ウェブデザイナーの孫さんは、毎日パソコンを使って他の人と意思の疎通を図るといい、「あるクライアントが笑顔マークがとても好きだった。僕の作品に満足しているから、そのマークを送ってきていると思っていた。しかし、毎回完成すると、不満を表した」という。このエピソードがあってから、孫さんは笑顔マークにも裏があると感じるようになった。「本心が全く分からない。笑顔マークが送られてくるたびに、その裏にどんな意味があるのかと、反射的に考えてしまう」という。
別のネットユーザーも、「笑顔マークには、お茶を濁す意味が込められており、送られてくるのがとても嫌い。笑顔マークを送ってきた相手とは、チャットをやめる」とこぼしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年1月21日