他にも新しい傾向が見られた。百度のブランド管理部門の徐継業氏は、「ビッグデータにより、人口の逆移動など、興味深い現象が分かった。成都市を例とすると、春運の期間中に多くの人が北京市に向かう。多くの若者は大都市で働いており、仕事を見つけ子供ができると帰省しようとしなくなり、両親を北京に迎え年を越すことになる。これにより逆移動のピークが形成されている」と説明した。このデータは成都鉄路局の統計状況と合致している。昨年と比べ、今年の春運に成都市から北京市に向かう乗客が60%以上増えているのだ。
百度はこのほど春運の状況を図示化したが、これは位置情報サービス(LBS)技術の革新に基づくものだ。全国の鉄道・道路・航空便を含む路線に関するデータは、8時間ごとに更新される。
百度のLBS技術担当者の顧維コウ氏(コウ=さんずいに景+頁)は、「国内の2億人の携帯電話利用者が百度地図を利用している。利用者の位置変化から、当社はデータを獲得できる。携帯電話でネット接続する人の位置情報をビッグデータにまとめて分析すると、人々の移動の流れを描き出すことが可能だ」と語った。
専門家は、「今後のモバイルネットワークの発展に伴い、人口移動の方向、都市化の流れ、都市の管理、春運の輸送力の配置、文化交流などの分析において、ビッグデータ技術が重要な意義を持つことになる」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月27日