中国海軍、最新の遠洋航海用食品を開発 潜水艦兵の食を豊かに (2)
2010年9月、航海中の艦艇内で、この遠洋航海用食品の試食検査が行われ、乗組員全体の満足度は91%に達した。現在、潜水艦艇の乗組員はこのレトルト食品をゆでるか、蒸すかして10分もすれば、湯気のあがる美味しいご飯が食べられる。
▽200種類以上の組み合わせ 単調な食生活を改善
中国海軍の艦艇遠洋航海食品の研究は1962年に始まった。当初は、技術的な制約を受け、遠洋航海用食品の研究は主に缶詰食品に集中した。しかし、潜水艦の出航は少なくとも3-5日、多ければ数十日にもなる。どんなに美味しい食事でも、続けて数十日も食べれば、飽きてくるものなのに、缶詰ではなおさらだ。
40年近くもの努力・研究を経て、海軍遠洋航海食品は種類や味、貯蔵機関において、極めて大きな前進と発展が得られた。その結果、さまざまな新鮮食品や冷凍食品、フリーズドライ食品、ありとあらゆる軟硬包装の缶詰食品などが開発された。
同研究所科研研究員の指導の下、2010年9月、潜水艦用食品に初めて野菜品質保持の技術が用いられた。1カ月あまりの任務が終了した際、各種野菜は依然として緑のままで、損耗率は5%以下となり、潜水艦航海における野菜品質保持の新記録を作った。この技術的革新により、潜水艦航海中の野菜提供が保障されたほか、乗組員の飲食や心理需要も大いに満たされた。また航海中の飲食を確保する力強い支えになったとして、 「竜宮城奥底の革命」と称えられた。一部艦艇乗組員は「毎回の食事で緑色野菜を食べられるので、遠洋航海も辛くなくなった」と語っている。
現在は、海軍医学研究所が研究・開発した主食類、肉・魚類、野菜類、乾物類、フルーツ、飲糖類の6大類、200種類以上の航海用食品に新鮮野菜が加わり、乗組員は自由に組み合わせを選択できる。これにより乗組員たちの食生活は極めて豊富になり、改善された。(編集MZ)
「人民網日本語版」2012年11月7日