中国海軍、最新の遠洋航海用食品を開発 潜水艦兵の食を豊かに
中国海軍が艦艇外遊、世界一周、ソマリア沖・アデン湾護衛など大海原に向けて航海するのに従い、大量の最新型遠洋航海食品が開発され艦艇乗組員の食卓に彩りを添えている。この最新型食品は、美味しく、栄養豊富な食事を提供すると同時に、海軍艦艇部隊の飲食保障の様式を徐々に変化させている。「科技日報」が伝えた。
▽最新型食品、伝統的飲食加工法「焼く・炒める・煮る・揚げる」との決別
2009年2月、航海中の潜水艦艇は、昼食の準備をする炊事員たちが汗だくで忙しく働き、艦艇内に油煙の臭いと水蒸気が立ち込めていた。この光景を目にした海軍将校は眉をひそめ、油煙を少なくする方法を考えるように直ちに指示を出した。
この任務は海軍医学研究所の特殊食品研究専門員たちに託された。艦艇兵士の栄養需要や味付けのリクエストに従い、60種類あまりの、味がよく貯蔵性に富み、栄養豊富で、十分なカロリーがあるレトルトの常温軟包装食品と冷凍軟包装食品を開発した。常温軟包装食品は、事前処理・加工を施した原料をアルミ箔袋に充填し、真空状態にした後、不活性ガスを入れてヒートシールで密封、数段階における滅菌処理を行うことで、食品が高温高圧にさらされる時間を減らし、食品の風味が損なわれるのを明らかに減少させた。冷凍軟包装食品は事前処理・加工を施した原料を急速冷却した後、ナイロンとポリプロピレンの合成袋に充填し、ヒートシールで密封。マイナス40度以下で2時間冷凍した後、マイナス18度の貯蔵庫に移す。過去の類似食品に比べると、この2種類の遠洋航海食品は味も見た目も、実際に調理した食品に近く、缶詰食品特有の臭みもない上、内容量も多く、潜水艦艇乗組員の航海にぴったりの食品となった。