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「江南スタイル」ブームを世界中に巻き起こした韓国人歌手「サイ」について、特記しなければならない2つの点がある。まず、この曲は純粋に韓国オリジナルの作品であること。次に、この曲がこれほど世界中でヒットするなど、誰にも予想がつかなかったことだ。この2点から、「なぜ韓国の『モノ』が一夜にして世界の『モノ』になってしまったのか?」という疑問が生じた。人民日報が報じた。
この問題について考える時、昔から言われている「民族的であるほど世界的である」という言葉を思い出す人は多いだろう。もちろん、インターネット時代に起きる文化的現象を説明する際に、このような考え方で全てを説明できるとは限らない。ただ、少なくとも経済グローバル化が進む今日においては、その言葉が持つ意味を拡大して解釈する必要がある。
「サイ」の経歴から、問題の一部を紐解くことができる。本名「朴載相」、1970年代生まれで、米バークレー音楽院を卒業後、2001年に歌手活動をスタートさせた。学生時代に関することは、ネット上にほとんど公開されていないが、非常に素晴らしい文化的環境の下で育ったことは、想像に難くない。
1970年代生まれが、それ以前の世代と決定的に違う点は、彼らが経済グローバル化の発展・拡大期に育ったことだ。中国のネット上では、1970年代生まれは、「テレビと一緒に育った中国人第一世代」「国産のロックを聴いて床の上でステップを踏んだ中国人第一世代」と認識されている。世界流行文化の「要素」は、1970年代生まれのライフスタイルや趣味の領域に浸透し始めた。
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