量子科学実験衛星 2016年頃の打ち上げを予定
第12期全国人民代表大会第1回会議の報道センターは3月7日、北京メディアセンター多目的ホールで記者会見を開いた。全国政治協商会議副主席、中国科学技術部(科学技術省)部長の万鋼部長、および科学技術界の4人の全国人民代表大会代表、全国政治協商会議委員は、「イノベーション駆動発展戦略」の関連問題について、国内外の記者からの質問に回答した。人民日報が伝えた。
全国政治協商会議委員、中国科学技術大学教授、国家重点基礎研究発展計画首席科学者の潘建偉院士は、「中国が中心となり、2016年頃に量子科学実験衛星を打ち上げる計画がある。北京-ウィーン間の量子通信ネットワークなどを構築したい」と語り、国際提携の新たな計画を発表した。
潘院士は、「このようなプロジェクトは国際提携がなければ、往々にして実現不可能だ」と述べた。
中国科学技術部の万鋼部長は、「科学にはそもそも国境が存在しない。中国はすでに日米など120余りの国・地域との間で、科学技術提携関係を構築している。国際的な科学技術提携は、両国の外交的対立とは直接的な関係がない。これは科学技術事業の重要な原則だ。提携先となった海外の科学者に対しては、中国との提携によって成し遂げた貢献に基づき、報奨する準備がある」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年3月8日