衛星測位システム「北斗」 公用車の管理に活用
【中日対訳】 広州市は中国が開発した衛星測位システム「北斗」の技術を利用し、公用車の使用監督を強化した。全市の2012年の公用車月平均走行距離は1291.32kmとなり、同システム搭載前より27.04%減少した。人民日報が伝えた。
広州市紀律検査委員会常務委員の梅河清氏は、「公用車の私用の減少により、公用車の管理厳格化に向けた一歩を踏み出した。広州市はこれまで公用車に統一化された表示を行い、社会各界からの監督を受けさせていたが、理想的な効果は得られていなかった。紀律検査委員会は2011年に公用車使用管理業務指導チームを結成し、同時に北斗システム、RFID認証システム、無線通信、GIS地理情報処理などの技術を用い、公用車のすべてに世界衛星測位・身分認証端末を設置した。これにより公用車のリアルタイムのモニタリング、走行ルートの照会、走行距離の統計、違反の報告などを行った。法執行および緊急用の公用車を除いた場合、広州市党政府機関および事業単位が持つ公用車は現在約1万台に達しているが、昨年末時点で8491台が北斗システムによるモニタリングを受けた」と説明した。
広東法聖弁護士事務所の責任者の王旭陽氏は、「車両搭載の北斗電子モニタリングシステムは先進的であるが、依然として内部監査の手段である。公用車の弊害の改善に関しては、公用車の減少が重要だ。これは行政・事務効率や助成金計画などの複雑な問題に関わるため、改革者は今まで以上に思い切る必要がある」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年4月15日