.CNドメイン 過去最大のサイバー被害
中国インターネット情報センター(CCNIC)が25日に明らかにしたところによると、国別ドメイン解析ノードがDDoS攻撃を受け、.CNドメインの一部サイトへの正常なアクセスに影響が生じた。処置により、未明に発生した同問題はすでに解消され、サービスが正常に戻り、大規模な麻痺には至らなかった。人民日報が伝えた。
◆一部サイトへのアクセスに影響
CNNICは25日午前に発表した公告の中で、「解析サービスは2時頃に回復したが、4時頃に国別ドメイン解析ノードが再び大規模なDDoS攻撃を受け、一部サイトの解析が影響を受け、スピードが緩慢になり、接続が中断された」と発表した。
CNNICの李暁東執行主任は、「今回の攻撃のピーク時のトラフィック量は、正常なアクセス量の数百倍に達し、.CNドメインの一部サイトの一部範囲内のアクセスが影響を受けた」とし、「今回の事件では、.CNドメインの大規模な麻痺は生じなかった。CNNICは24時間体制のドメインサーバ安全モニタリングシステムと管理・メンテナンススタッフを持ち、未明に攻撃を受けると直ちに安全緊急対応措置を講じ、解析サービスを回復させ、.CNドメインへの攻撃による影響を特定範囲内に収め、ネットワーク全体に拡散させなかった」と語った。
CNNICの公告は、「攻撃を受けた後、中国工業情報化部(工業・情報化省)はドメインネームシステム安全特別緊急対応マニュアルを実施し、国別ドメイン解析サービスを保障した」とした。国家はネットインフラに対して力強い保障措置を、大規模なドメイン攻撃に対して緊急対応プランを持つ。CNNICはすでに国家の関連安全部門に、今回の攻撃に関する状況を報告した。
世界の.CNドメインはすでに約800万件に達しており、CNNICは世界にドメインサービスシステムを展開している。大規模な麻痺が生じた場合、一般ユーザーのアクセスが大きな影響を受け、非常に深刻な損失を被る可能性がある。
現在も攻撃は継続中だが、ネットユーザーの正式な訪問には影響していない。今回の事件は、.CNドメインを対象とする近年最大規模のサイバー攻撃となった。