第17回上海国際映画祭が6月14-22日に開催されるのを前に、同映画祭の組織委員会が29日、ノミネート作品と審査委員を発表した。最優秀作品賞である「金爵奨」を選ぶコンペティション部門の審査委員長に、人気女優の鞏俐(コン・リー)が選ばれているほか、英国の映画監督で脚本家のサリー・ポッター、デンマークの映画監督ロネ・シェルフィグ、イランの映画監督ペイマン・モアディ、韓国の映画監督イム・サンス、中国の映画監督・劉傑(リウ・ジエ)、日本の映画監督・岩井俊二らが審査委員に選出された。 揚子晩報が報じた。
コンペティション部門には、「ブリキの太鼓」(1979)で知られる、フォルカー・シュレンドルフ監督の新作「Diplomatie(外交)」や、周防正行監督の最新作「舞妓はレディ」、中国の張猛監督の新作「勝利」などがノミネートされ、世界のさまざまな傑作が選出。同映画祭の核心競争力が大幅に向上している。張猛監督は、「鋼のピアノ(原題:鋼的琴)」が2009年に、同映画祭のピッチング・セッション「CFPC」の最優秀企画賞を受賞するなど、同映画祭とは早くからゆかりがある。
そのほか、アカデミー賞で主演女優賞を受賞し、脚本賞にもノミネートされた「ブルージャスミン」(ウディ・アレン監督)、6部門にノミネートされ主演男優賞を受賞した「ダラス・バイヤーズクラブ」(ジャン=マルク・ヴァレ監督)のほか、「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」(ジャンフランコ・ロッシ監督)、「そして父になる」(是枝裕和監督)など、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画などにノミネートされた作品も上映される。また、歴代の名監督などを回顧する部門では、イタリアのロベルト・ロッセリーニ監督、フランスのアラン・レネ監督、米国の名俳優マーロン・ブランドなどの作品が上映され、まさに見どころ満載だ。(編集KN)
コンペティション部門ノミネート作品(11作品)
「Pipra b idya」(バングラデシュ):Mostofa Sarwar Farooki監督
「ビギン・アゲイン」(米):ジョン・カーニー監督
「Diplomatie」(フランス/ドイツ):フォルカー・シュレンドルフ監督
「The Last Executioner」(タイ):Tom Waller監督
「Mikra Anglia」(ギリシャ):Pantelis Voulgaris監督
「舞妓はレディ」(日本):周防正行監督
「Predestination」(オーストラリア):ピーター&マイケル・スピエリッグ監督
「She Adores Him」(フランス):Jeanne Herry監督
「雪」(イラン):Mehdi Rahmani 監督
「勝利」(中国):張猛
「The Woods Are Still Green」(オーストリア/スロヴェニア) :マルコ・ ナベルシュニク監督
「人民網日本語版」2014年5月30日