第17回上海国際映画祭の組織委員会は5日、同映画祭のノミネート作品選考員や選考プロセスを明らかにしたほか、最優秀作品賞である「金爵奨」を選ぶコンペティション部門の審査委員長に、人気女優の鞏俐(コン・リー)が選ばれたことを発表した。女性が審査委員長に選ばれるのはこれが初めて。同映画祭は国際映画製作者連盟(FIAPF)公認の長編映画祭で、今年は6月14日から22日までの9日間、上海で開催される。中国青年報が報じた。
鞏俐はこれまでに、カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭、東京国際映画祭などで、審査委員長を務めた経験を持つ。また、第1回、第5回、第10回、第13回の上海国際映画祭にも参加した。鞏俐は今回の映画祭で、国際審査員6人と共に「金爵奨」受賞作品を選ぶ。
同映画祭のノミネート作品選考員や選考プロセスが公表されるのは今回が初めて。組織委員会によると、選考員は、主に中国大陸部のさまざまな分野から選ばれ、さまざまな角度から審査を行う。特筆すべきは、上海の大学10校の大学院生や博士課程で学ぶ学生が、作品選考の初期段階における技術処理や整理、分類などを行っている点だ。選考員が推薦した作品の中から、最終的に組織委員会が約300本を選び、その中から「金爵奨」を競う作品約17本、アジア新人映画部門で競う作品約12本が選ばれる。今回の映画祭ではさらに、12項目のイベントも準備されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年5月7日