中国　大学の新入生募集ＰＲに美人女子大生起用　賛否両論

中国では6月に全国統一大学入試が終わり、現在各大学は、入学生募集のためＰＲに躍起になっている。そんな中、微博(ウェイボー)上で、女子大生を起用した黒竜江大学の入学生募集ＰＲが話題になっている。同ＰＲ方法をめぐっては、「いいね！」のほか、「娯楽化しすぎている」との声も寄せられている。黒竜江日報が報じた。

黒竜江大学のＰＲが話題に

黒竜江大学のＰＲでは、同大学のシンボル的建築物の前にきれいな女子大生が写っており、各建物の詳しい紹介が添えられている。

同画像を撮影したのは、同大学文学院の学生8人。そのうちの1人雷傲さんは、「『舌で味わう大学』や『女子大生があなたを歓迎している』などをテーマにした各有名大学の新入生募集のＰＲをネット上で見て、この画像を撮影することを思いついた。画像のうち1枚では、1人の女子大生が後ろを歩く人の手を引いてキャンパス内の階段を登っている。これは、ロシアの写真家・ミュラドオシマンの彼女に手をひかれて世界を旅する写真シリーズ『Follow Me』をヒントにした。手をひかれているのが新入生。画像が一定の宣伝効果を発揮し、新入生募集につながれば」と話している。

ＰＲにさまざまな画像やフレーズ

女子大生を起用した新入生募集のほかにも、ネット上では、ネットユーザーが自分で考えた新入生募集のＰＲフレーズを投稿している。例えば、黒竜江大学のPRフレーズは次のようなものだ。「中国政府が重点的に投資する『211工程』や『985工程』の指定校ではないし、電気・ネットの使用にやや規制はあるけど、水道代は無料だし、公費医療サービスもある。それに先生と学生の仲もいい。イケメンの男子学生もきれいな女子大生もいっぱい。黒竜江大学を選べば、絶対に後悔しない」。

一方、哈爾濱(ハルビン）師範大学に通うネットユーザーらが考えたフレーズは、「うちに入れば、必ず成功できる。校内全域でWi-Fiが使えるし、洗濯機も最新式。女子大生はとてもかわいいし、男子もみんなおもしろい。それに先輩はみんな親切。さらに、いろんなものが食べられる所もある。イケメンも美女も早くおいで。私は哈爾濱師範大学、あなたはどこ？」だ。

ネットユーザーからは賛否両論

新入生募集のさまざまなＰＲ方法がネット上で話題になると、ネットユーザーからは、「ネット上で、チャイナドレスを着た女子大生の画像をＰＲに使っている大学がある。うちの学校もこんな宣伝をしないのかなと思っていたら、すぐにした。うちの学生の創造力に『いいね！』」という声のほか、「大学生に創造力があるのはいいこと。でも、それを別の所に使うべき。これらの画像はちょっと娯楽化しすぎていて、あまりよくないと思う。適切な宣伝用の動画を作るほうがいいのでは」との声も寄せられている。 （編集KN）

「人民網日本語版」2014年7月11日