2014年7月10日  
 

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日系車の中国攻略プラン 高品質・低価格で勝負

人民網日本語版 2014年07月10日08:25

日本の日産自動車は北京モーターショーで排気量1200CCのコンパクトカー「R30」(ヴェヌーシア)を発表した。「中国大陸部を開拓したい、特に遠隔地を開拓したい」のだという。日本紙「日本経済新聞」の今月7日付の報道によると、R30は価格を5万元(約82万円)以下と戦略的に低く抑え、来場者の目を引いていたという。この価格は中国現地メーカーの同クラス車に比べて20%ほど低い。日産は中国専用ブランドのヴェヌーシアとしてこのR30をうち出す予定だ。日産の中国業務責任者や関潤・エグゼクティブディレクターによると、もともとR30はこれよりも低価格でうち出す予定だったとのことで、低価格車に力を入れようとする日産の姿勢がうかがえる。中国網が伝えた。

関エグゼクティブディレクターは以前、日産の「マーチ」や「サニー」などの車種で採用されたグローバル汎用プラットフォーム「Vプラットフォーム」のプロジェクトチームの主要メンバーだった。R30はこのプラットフォームを利用するとともに、開発作業や調達作業は市場ごとに現地の合弁企業が担当することになっている。関エグゼクティブディレクターは、既存の技術を十二分に活用すると話す。実際、日産は減価償却済みの設備を利用して、コスト圧縮に成功している。

人口1千人あたりの自動車保有台数をみると、欧州は500台から600台だが、中国はまだ100台に満たない。地方都市の購買力や買い換えニーズもあり、中国は新車販売台数の年間増加率が5-10%を維持することが期待される。

だが販売価格が10万元(約164万円)前後になることが多い日本車は、中国の消費者にとってなかなか手が出ない存在だ。国内総生産(GDP)の一人あたり平均は、北京市などの都市では9万元(約148万円)になるものの、大陸部の一部地域ではわずか3万元(約49万円)前後だ。日本の自動車メーカーによると、「(中国で)日本車を買うのは、まだ一部の富裕層に限られたこと」だという。

中国自動車市場では、比亜迪(BYD)や奇瑞汽車、長安汽車集団といった現地メーカーが5万元(約82万円)前後の車を売り出す。比亜迪の本社がある広東省の自動車専売店では、一番安い車は4万元(約65万5千円)だ。

こうした低価格車は日本車とそれほどサイズが変わらないが、価格は半分以下だ。自動車を購入する人の多くは初めて車を買う人たちで、比亜迪の販売員によると、「性能への要求がそれほど高くなく、とりあえず1台保有したいという人たちが買いに来る」という。こうした低価格車は日本のコンパクトカーに似ており、主婦や学生などの移動ツールになりつつある。


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