世界トップクラスのモバイル決済プラットフォーム「支付宝」(アリペイ)の応用ソフトの「支付宝ウォレット」は、国内で他社に先駆けて指紋認証機能を利用した決済サービスを試験的にうち出すことになった。現在、支付宝ウォレットのユーザーはサムスンのスマートフォン(多機能携帯電話)の最新旗艦機種「GALAXYS5」で、他のユーザーより一足早く同サービスを利用することができる。「証券日報」が伝えた。
国内でスマートフォン上の指紋認証決済サービスが試行されたのは今回が初めてのことで、利用者により安全で快適な決済体験を提供するだけでなく、国内のモバイル決済産業をデジタル暗証番号の時代からバイオメトリクス認証(生体認証)の時代へと進ませることになった。
支付宝ウォレットの指紋認証決済サービスは、今年7月からGALAXYS5端末で段階的に提供されることになり、同端末を利用するユーザーの元にはシステム更新の案内が次々に送られている。新たに同端末を利用し始める人は、サムスンの公式アプリケーションストアまたは4G生活のサイトで支付宝ウォレットをダウンロードすれば、ただちに同サービスの安全さと快適さを体験できる。
ユーザーが指紋認証決済サービスを利用しようとする場合、まず端末に指紋を登録し、支付宝ウォレットの暗証番号一覧の中から「指紋の暗証番号」を選択し、指紋と決済用暗証番号との照合など一連の手続きを済ませれば、同サービスを利用できるようになる。
サービスが開始すれば、支付宝ウォレットでの買い物や振り替えなどで、デジタル暗証番号を入力するという面倒さから開放され、指を「HOMEキー」の指紋認証装置に軽く当てるだけで、決済はすぐに完了する。このサービスはまだ試験的な段階にあるため、現在は少額の暗証番号が不要な決済でしか利用できないが、今後、利用範囲は徐々に拡大される見込みだ。