中国は世界最大の海外旅行消費国だ。中国人は海外でショッピングを心ゆくまで楽しんでいるが、一方で多くの「浪費」も生じている。世界最大の税金還付専門業者であるグローバルブルーの統計データによると、中国人観光客は2013年に10億元(約164億円)分の税金還付を受けなかった。その主因は、手続きが面倒で、時間がかかることだ。新京報が伝えた。
オンライン決済サービスの支付宝(アリペイ)は7月14日、グローバルブルーとの戦略提携を発表した。消費者は同日より、フランスやドイツなどで商品を購入した場合、支付宝を使い税金還付の手続きを行えるようになった。
同サービスはすでにフランス、ドイツ、イタリア、英国、韓国のグローバルブルー加盟店で提供されており、今後はスイス、オランダ、スペインなどの国の店舗も加わる予定。グローバルブルーの提携先には、43カ国の27万店の百貨店・ホテルが含まれる。
同サービスを利用する消費者は、免税書類に支付宝に紐付けされた携帯電話番号および個人の情報を記入する。帰国前にリストを税関職員の検査に提出し、スタンプを受領した後空港指定のポストに投函する。早ければ10営業日後、払戻金が自動的に人民元に両替され、消費者の口座に振り込まれる。これは一般的なクレジットカードの約3倍の速さだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月15日