阿里巴巴(アリババ)グループの決済サービス代行会社「支付宝」(アリペイ)が13日、2013年の決算報告を発表した。利用者一人一人が自身の出費情況や生活の軌跡をたどれるだけでなく、インターネット経済のモデル転換、社会生活や消費方式の転換をうかがう新たな窓口にもなっている。人民日報が伝えた。
▽遠隔地の利用者にモバイル決済が人気
過去1年間はモバイル決済が急激な勢いで発展した年だった。支付宝の決算報告によると、業界トップの支付宝のモバイル決済サービス「支付宝銭包」は13年の利用者が同547%増加し、双11の一日だけ阿出取引件数は4518万件に達した。
モバイル決済が取引全体に占める割合を地域別にみると、モバイル決済を最もよく利用しているのは遠隔地の利用者たちだ。割合が最も高いのは青海省玉樹蔵族自治州で、38.3%の浸透率だ。2位は西蔵(チベット)自治区阿里地区、3位は青海省黄南蔵族自治州。モバイル決済上位10地域をみると、青海省、西蔵自治区、内蒙古自治区といった遠隔地にある少数民族居住地域がランキングを独占している。
これまでと異なるのは、13年のモバイル決済はオンラインとオフラインを網羅するようになり、生活スタイル変革の大きな扉を開けたということだ。過去1年の間に、モバイル端末にある支付宝銭包サービスは、ネットショッピングや各料金の支払い、返済などのツールにとどまらず、モバイル生活の「助っ人」となり、コンビニエンスストアでの買い物、タクシー料金の支払い、映画館での入場券購入などさまざまな場面で利用されるようになった。
▽「田舎の人」はネットショッピング年80件