2014年7月22日  
 

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「中国のおばさん」は国の欠点を誤魔化すための存在ではない

人民網日本語版 2014年07月22日08:20

2013年、「dama(大媽=中国のおばさん)」という新語が、英オックスフォード英語辞典に新しく仲間入りした。これによって人々は、「中国社会にまたひとつ、特定の階層が誕生した」という認識を持った。マスメディアが作り上げた一般的な「おばさん」のイメージには、▽国内外の各大都市の広場を占領し、『最炫民族風』などの曲に合わせて楽しそうに舞う(広場舞)▽海外の高級マーケットと近所のスーパーのどちらにも出入りして、日替わり特価の卵を買うスピードでルイヴィトンのバッグを手に入れる。また、ルイヴィトンを選ぶのと同じ情熱と慎重さで卵を選ぶ▽朝夕のラッシュ時の路線バスに乗り込み、他の乗客の頭上で野菜の食べられる部分を選り分ける、他人を押しのけて席を取り、他人と口げんかする――などがある。瀋陽日報が伝えた。

人は誰でも、「レッテル貼り」が大好きだ。レッテルがあれば、簡単に分類することができるし、価値判断をスムーズに行う上でも役に立つ。「中国のおばさん」を例にとると、「年齢は55歳から65歳、かつては仕事をしていたが今は退職している。もはや生活のために髪を振り乱して奮闘する必要はない。ある程度の購買力を持っているが、昔ながらの節約習慣が今もしみついて離れない。マスメディア上では発言権を持っていない。話題に上る確率は非常に高い」などのイメージがついて回る。そんなことから、上流を自認する人々は、彼女らのことを「手におえない相手」だと認識し、「中国のおばさん」が苦手なキーボードを使って、彼女らについてあれこれ考察している。

我々の母親も、「中国のおばさん」の部類に入るかもれない。「中国のおばさん」というレッテル貼りをする時、読者は母親のことを思い浮かべるだろうか?確かに、広場で踊る行為は、周辺住民に迷惑がかかる可能性がある。バスの中で野菜の食べられる部分を選り分ける行為は、他の乗客の迷惑となり得る。公共の資源である「席」の奪い合いをすると、秩序正しい人たちのひんしゅくを買うだろう。だが、自分の良心に今一度聞いてみて欲しい。国家でさえも、「子供は頻繁に実家に帰って親の面倒を見ること」を法律で義務付けているというのに、我々自身は、思いやりの心を持って年長者に接しているだろうか?「外に出て広場舞をしてはいけないのなら、家で一体何をすれば良いの?」「特売の卵を買うために並ぶのは、子供のために少しでも節約するためではないの?」といった、一部の「中国のおばさん」の言い分は、至極もっともではないだろうか。


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