中国環境保護部は21日、今年上半期の国内74都市の大気の質に関する状況を発表した。74都市全体では、大気の質はやや改善され、大気環境基準をクリアした日数の割合の平均値は58.7%から60.3%に上昇、PM2.5(微小粒子状物質)、PM10(浮遊粒子状物質)、SO2(二酸化硫黄)、CO(一酸化炭素)など各種汚染物質の濃度は軒並みやや低下した。大気環境基準をクリアした日数の割合をエリア別でみると、北京・天津・河北エリア13都市が平均36.4%、長江デルタ地域25都市が平均62.3%、珠江デルタ地域9都市が平均83.6%だった。北京・天津・河北エリアについては、大気の質がやや改善され、13都市の環境基準をクリアした日数の割合が3.2ポイント上昇したとはいえ、上半期の「大気汚染ワースト10都市」のうち、同エリアの都市が8つもランクインした。広州日報が伝えた。
国民から大きな注目を集めるPM2.5問題については、今年上半期の全国74都市の平均濃度は1立方メートルあたり70マイクログラムと、国家が定めた環境基準(年平均濃度35マイクログラム)のちょうど2倍に相当するが、前年同期に比べると7.9%低下した。全国三大重点エリアのうち、北京・天津・河北エリアのPM2.5濃度の低下幅が最も大きく、今年上半期の濃度は前年同期比13%低下した。とはいえ、数値そのものは1立方メートルあたり100マイクログラムと、決して低くはない。長江デルタ地域の上半期のPM2.5平均濃度は1立方メートルあたり68マイクログラム、前年同期比1.4%低下した。
珠江デルタ地域の今年上半期のPM2.5平均濃度は1立方メートルあたり44マイクログラムと、北京・天津・河北エリアや長江デルタエリアより低い値だったが、三大重点エリアの中で唯一、PM2.5濃度の低下が実現できなかった。
【大気汚染が深刻だった国内10都市】
ケイ台、石家荘、保定、唐山、邯鄲、衡水、済南、廊坊、西安、天津
【大気の質が良好だった国内10都市】
海口、舟山、拉薩(ラサ)、珠海、深セン、恵州、中山、福州、厦門、麗水
(編集KM)
「人民網日本語版」2014年7月22日