世界的に有名な科学誌「ネイチャー」(電子版)はこのほど、中国科学院上海生命科学研究院の周斌氏が率いる研究チームの、冠状動脈の起源に関する最新の研究成果を掲載した。同研究は遺伝子系図の解析技術により、冠状動脈の新たな起源「心内膜」を解明した。科技日報が伝えた。
研究チームは遺伝子組み換えラットの系図を解析し、冠状動脈の起源と発育のメカニズムを研究した。研究によると、心臓の冠状動脈は胚胎が形成していた冠状動脈を起源とするほか、新たに形成されることも可能だ。研究チームは冠状動脈の新たな起源、心内膜を発見した。同研究は先天性心疾患の発病メカニズムの解明、診断と治療に重要な手がかりと研究方針を提供し、心筋梗塞の治療と人工心臓の研究の理論的な基礎を固めた。ネイチャーの編集委員と専門家は、同研究は心血管分野における重大な進展であり、発育・再生に関するその他の研究に対しても指導的な意義を持つと評価した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月29日