中国地質調査局と中国科学院が主催する、第8回国際メタンハイドレート大会が29日に北京で開幕した。同大会で、中国が2015年に中国の海域でメタンハイドレートの掘削作業を実施し、メタンハイドレート調査・開発を促進し、エネルギー開発・利用の「革命」を起こす計画であることが明らかとなった。光明日報が伝えた。
メタンハイドレートは氷のように見え、引火することから「燃える氷」と呼ばれている。メタンハイドレートは主に深海の堆積物、もしくは陸地の永久凍土に分布し、メタンガスの含有率が80-99.9%に達する。燃焼による汚染量は石炭・石油・天然ガスを大きく下回り、埋蔵量が豊富で、世界の埋蔵量は人類の1000年間の使用量を賄うことができる。ゆえにメタンハイドレートは各国で、石油・天然ガスの代替エネルギーと見なされている。30余りの国と地域がメタンハイドレートの研究と調査を実施しており、近年の採掘では大きな進展が得られている。
中国のメタンハイドレートの調査・掘削・開発は近年、画期的な進展を実現している。中国地質調査局はメタンハイドレートの基礎調査を実施し、地質・地球物理・地球化学・生物などの総合的な調査と分析により、メタンハイドレートの掘削が期待できるエリアを特定した。2007年には南中国海の北部で初めてサンプルを獲得し、2009年には陸地の永久凍土である祁連山脈でサンプルを掘削した。2013年には南中国海の北部の大陸斜面で、再び新しい種類のメタンハイドレートを掘削し、高飽和度の層を発見した。同年、祁連山脈で再びメタンハイドレートのサンプルを獲得した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年7月30日