北京地下鉄が公表した統計データによると、北京地下鉄の各路線では、今年に入り、各種事故が39回発生した。これは、毎週平均1回以上、故障が起きている計算となる。地下鉄担当者は、「乗客数の増加に伴い、車両や設備の消耗がより激しくなり、おのずと故障率も高くなる」と説明している。北京青年報が伝えた。
〇年初来の故障回数は39回
この故障発生率は、多いのだろうか、それとも少ないのだろうか?国際地下鉄連盟(CoMET)は、「5分以上の遅延が発生した後、再び5分以上の遅延が発生するまでの平均走行距離」を地下鉄の安全性を示す指標のひとつと定めている。すなわち、原因に関わらず、「5分以上の遅延」が起こった後、次に「5分以上の遅延」が起こるまでの列車の平均走行距離は、長ければ長いほど安全面で優れていると評価される。
2013年、北京地下鉄の上述の指標(平均走行距離)は275万キロメートルだった。2014年に入ると、この数値は426万6千キロメートルに及び、CoMETに加盟している地下鉄会社31社のトップを維持している。だが、北京地下鉄は乗客数がかなり多く、たとえ一度の「5分遅延事故」が起こっても、多数の乗客に影響が及ぶ。よって、地下鉄を普段利用している北京市民は、「なぜ地下鉄はしょっちゅう故障するのか?」という感想を抱いてしまう。