北京王府井百貨集団傘下の通販サイト・王府井網上商城はこのほどメディアに対し、今年9月の販売データを公表した。それによると、同サイトの9月の売上高は1千万元(約1億7475万円)に上り、注文件数は1万5千件を突破した。客単価は約660元(約1万1500円)になる。ミドル~ハイクラスのデパートという位置づけの北京市百貨大楼や双安商場と王府井百貨の実店舗とを比較すると、客単価には一定の開きがある。「北京商報」が伝えた。
王府井百貨が提供したデータによると、同サイトの9月の売上高は前年同月比148%増加し、このうちホームページでの売上高が60%を占めた。ホームページのみの訪問者数は150万人、実際に買い物した人の割合を示すコンバージョンレートは1.4%だった。また第三者ルートや共同購入の占める割合は23.1%、モバイル端末の「微信」(WeChat)のショッピングページやモバイルショッピングサイトの割合は16.9%だった。
先に行われた王府井百貨戦略モデル転換大会で、「新中国第1号」のデパート系通販サイトとなる同サイトは、これまでのデパートの経営モデルによる運営は行わず、発展の重点をショッピングセンターとアウトレットの業態に移行させることを明らかにした。重点移行だけでなく、王府井百貨の全面的な改革の取り組みは、模索の段階から実践の段階へと進んでいる。8月末には、サプライヤーと提携して商品の単品管理の調査研究を行い、11月にはシステムへの組み込みを行う予定だ。また来年1月には、第1期テスト事業として、北京市百貨大楼と双安商場が純然たるデパートモデルに別れを告げ、サプライヤーと歩調を合わせた商品の最小管理単位(SKU)による管理モデルへの切り替えを行う予定だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年10月16日