スウェーデン王立科学アカデミーは7日、2014年のノーベル物理学賞を、実用的な青色の発光ダイオード(LED)を開発した赤崎勇名城大教授(85)、天野浩名古屋大教授(54)、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(60)の3人に授与すると発表した。新華網が伝えた。
日系アメリカ人の南部陽一郎シカゴ大学名誉教授を含めると、日本人のノーベル賞受賞者は計22名となった。この内文学賞が2つ、平和賞が1つで、自然科学分野での受賞が大多数を占めていることが分かる。アメリカ国籍を取得した南部教授と中村教授の受賞も日本国内での研究の成果だ。日本はなぜこれほど多くのノーベル賞受賞者を輩出できるのだろうか。日本の科学研究と教育分野には、我々が参考にすべき点があると言える。
基礎研究の重視
早稲田大学創造理工学部の森康晃教授は、日本の科学者がノーベル賞を受賞できる理由として、それは知識の長期的な蓄積と基礎研究の積み重ね、そして人材育成の賜物であるとし、一朝一夕に得られたものではないと話す。日本のノーベル賞受賞者はいずれも国立大学卒業で、その多くが博士号を取得している。これらの大学はそもそもが研究型大学で、基礎研究を非常に重んじているのだ。