中日高等教育フォーラムが今月13日、東京で開催された。中国人留学生学友会が主催したもので、中国の楊宇・日本駐在大使館参事官をはじめ、中日両国の学者ら約50人が出席した。
日本高等教育学会の金子元久教授と中国の華中科技大学の李培根院士(科学分野の最高称号)が、それぞれ基調講演を行った。
金子教授は欧米と比較する形で、日本の高等教育を振り返り、大学進学率の向上に伴い、大卒者が低賃金の職に就いている現状などを指摘した。さらに現在は高校生の汎用知識や自主学習の熱意を大学入学審査に採り入れることを研究していることを明らかにした。
李培根院士は中国の高等教育の現状を説明したうえで、90年代以降中国の高等教育が大きく成長し、現在、8割近い学生が高等教育を受けることができることを紹介した。
フォーラムに参加した中日協会の白西紳一郎理事長は、教育面での交流が、中日の関係改善につながることを期待していると話した。
中国国際放送局日本語版 2014年10月17日